冷蔵発酵で変わるベーグルの味|ゆっくり発酵のススメ
n.t.bagelでは生地を前日に仕込み発酵させています。
低温でじっくり時間をかけた生地は、なんとも言えない甘みと旨みの深さが出てくるのがとても好きで。
n.t.bagelでも季節によって発酵方法を変えながら焼いています。(室温発酵か冷蔵発酵か)
今日は、ベーグルの「ゆっくり発酵(低温長時間発酵)」について、私が実際にやっていることをお伝えできたらと思います😊
低温長時間発酵ってなに?
低温長時間発酵とは、その名の通り、通常よりも低い温度(冷蔵庫の5〜10℃前後)でゆっくりと時間をかけて発酵させる方法です。
(寒い時期は室温が10度以下の場合は室温で発酵させています)
通常の発酵(常温・28〜30℃)だとドライイーストだと1〜2時間で天然酵母だと6時間〜8時間で一次発酵が終わりますが、冷蔵発酵だと24時間、かけてじっくり進めます。
「時間がかかる=大変」ではなく、「仕込みと焼きを別の日に分けられる」のがとても便利なのです。
自宅で作っていたとき参考にしていた本はこちらです!
低温発酵で変わること①:風味と甘み
冷蔵発酵の最大のメリットは、やはり風味の豊かさだと感じています。
酵母がゆっくりゆっくり働くことで、小麦のでんぷんが少しずつ分解され、甘みや旨みの成分が生地に蓄積されていきます。
焼き上がりをかじったとき、「あ、小麦の味がする」と感じる瞬間があるんですが、それは低温発酵の賜物なのではないかと思っています。
低温発酵で変わること②:生地のあつかいやすさ
これは実際に試してみると「あ、本当だ!」となると思うのですが、冷蔵発酵後の生地はしっかり締まっていて、成形がとてもしやすいんです。
常温発酵の場合、生地がふんわり緩んでいることが多く、ベーグルの輪っか成形のときに生地が戻ってきやすいことがあります。
ところが冷蔵後の生地は冷えてキュッとまとまっているので、のばして輪にしたときの形がきれいに決まりやすい。
成形がうまくいかない……と悩んでいる方は、一度冷蔵発酵を試してみるのもいいかもしれません。
実際の私のやり方
n.t.bagelでのやり方をざっくりとご紹介します。
まずこね上げた生地を一つにまとめて、袋にいれて冷蔵庫へいれて一次発酵。
翌日冷蔵から出して作業を再開します。
成形後は発酵器で二次発酵。膨らみが出たらケトリング(茹で工程)→焼き上げの順です。
春の低温発酵:気をつけていること
気温が上がってくる春先は、冷蔵庫の設定や生地の状態に少し注意が必要です。
冷蔵庫といっても、開け閉めが多いと庫内温度が上がりやすく、朝起きたら「あれ、発酵しすぎてる?」ということも正直あります。
「冷蔵発酵中の生地は、発酵が止まっているわけではない」という認識がとても大切です。
季節に合わせて時間を調整しながらやっていくのが、経験を積む一番の近道だと思っています。
温度管理にこだわりたい方には、発酵器を使うのも一つの選択肢です。
私が使っているのと同じタイプの発酵器は、一定温度を保つのに本当に心強くて、工房での作業がとてもとても安定しました。
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今日からできること3つ
- 前日に生地を仕込んで冷蔵庫へ入れ、翌朝成形してみる(まずは一回試してみることが大事!)
- 冷蔵発酵後の生地の状態(固さ・膨らみ・香り)をメモしておく
- 季節ごとに発酵時間を少し変えながら自分のベストを探していく
まとめ
低温長時間発酵は、「手間を省きながらも丁寧に作りたい」そんな気持ちに応えてくれる方法だと思っています。
時間が味を作ってくれる——それはベーグル作りの、とても好きな部分のひとつです。
n.t.bagelのベーグルは、BASEにてお取り寄せいただけます。天然酵母・国産小麦のもちむぎゅベーグルをぜひ一度試してみてください😊
日々の焼き上がりや季節のベーグルはInstagramでも発信しています。
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