天然酵母でベーグルを作る理由|発酵が生み出す風味・旨味・腸活の話
「天然酵母って体にいいの?」
「ドライイーストと何が違うの?」
「なんとなく良さそうだけど、具体的にどう違うかわからない」
天然酵母に興味はあるけれど、こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
私が天然酵母を作り始めたのは2015年のこと。
最初は「なんとなく風味がいい」という感覚だけでした。
でも2017年に出会った一冊の本が、発酵の世界を科学的に理解するきっかけになりました。

天然酵母の良さを「風味」「ドライイーストとの違い」「体への影響」の3つの視点から解説します。
以前の記事はこちら
以前読んだ楽健寺酵母も面白い内容でした🤗
① 発酵するとおいしくなる理由:科学的に見てみると
天然酵母パンが「なんかおいしい」と言われる理由は、発酵の過程で起きる化学変化にあります。
発酵中に起きていること:
- 甘みが増す:生地中のデンプンが分解されて糖が形成される
- 旨味が増す:タンパク質が分解されてアミノ酸(旨味成分)が増す
- 風味が豊かになる:酵母がエタノールや有機酸・香気成分を発生させ、焼成することで豊かな風味が生まれる
つまり、発酵中はただ生地が膨らんでいるだけではなく、生地の中でおいしくなるための変化が同時に起きているのです。
💡 ベーグル屋からひとこと
「私のベーグルは一次発酵に24時間ほど発酵させています。時間がかかる分、その間ずっと生地がおいしくなり続けているんだと思うと、長い発酵時間も苦になりません。」

2年ほど前に購入したこちらの「発酵はおいしい!」
パンだけではなく、お酒や漬物、調味料などかわいいイラストとともに科学的な内容もあり、学びやすい本ですよ!
② ドライイーストとの違い

どちらにもメリット・デメリットがあり、目指す味や作り方のスタイルによって選べばいいと思っています。
💡 ベーグル屋からひとこと
「私が天然酵母を選んでいる一番の理由は、ベーグルに独特の風味と旨味が出るから。時間はかかりますが、その分できあがったときの満足感が違います。」
③ 天然酵母は体にいいの?腸活との関係
「天然酵母は体にいい」とよく言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
天然酵母のパン生地には酵母菌と乳酸菌が豊富に含まれています。
ただし、パンを焼く際の窯の温度は200℃近いため、これらの菌は焼成中に死滅してしまいます(死菌)。
ただ、死菌でも腸内環境に良い影響を与えることがわかっています。酵母菌と乳酸菌は死んだ状態でも腸内細菌のエサとなり、善玉菌を育てる「育菌」(プレバイオティクス)として腸内環境を整えてくれます。
私自身、天然酵母パンを食べて劇的に腸活になった!と実感したことは正直少ないのですが…(笑)
それよりも、ベーグルのもちもち食感でよく噛むことで:
- 満腹中枢が刺激されて食べすぎ予防になる
- 唾液の分泌が促されて消化吸収しやすくなる
こういった効果のほうを実感しています。
まとめ:天然酵母の良さは「時間が生み出す風味」

発酵という不思議で奥深い世界。
時間をかけてゆっくり育てた天然酵母が生み出す風味は、やはり特別なものがあります。
味噌・醤油・納豆・漬物・お酢…日本の食卓には実は発酵食品があふれています。
天然酵母のベーグルも、そんな発酵食品のひとつ。ぜひ日常の食卓に取り入れてみてください🌿
n.t.bagelのベーグルはInstagramでほぼ毎日の様子をご覧いただけます。
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